新聞配達
中学生の頃、僕は毎朝新聞配達をしていました。
アルバイトは校則で禁止されていましたけど、
何か「働くこと」に憧れもあったからだと思います。
月給は9000円でした。一日300円くらい。
北国の冬は雪が積もって、自転車も思うように乗れません。
そんな日はいつもより30分くらい遅く配達が終わりました。
時には配達中に登校中の同級生にも会いました。
勿論、学校もかなりの頻度で遅刻していました。
学校の先生には「寝坊です。」と言い訳をしていました。
寒くて暗い真冬の朝5時くらいに、
配達先の家の灯りがついていたり、味噌汁の匂いがしたりすると、
少し身体が温まったような気になりました。
よく吠える犬がいる家、朝から怒鳴り声が聴こえる家、お寺やお墓のある道、
苦手な場所は足早に投函していました。
今日も色んな家の色んな人の朝が始まっているのを感じながら
中間地点の神社で缶コーヒーを飲むのが、とても清々しかったです。
初めてもらった給料袋の9000円の使い途は
ブルーハーツのCD3枚でした。
働いて買ったCDなので、歌詞カードがボロボロになるまで聴きました。
僕にとっては忘れられない3枚です。

アルバイトは校則で禁止されていましたけど、
何か「働くこと」に憧れもあったからだと思います。
月給は9000円でした。一日300円くらい。
北国の冬は雪が積もって、自転車も思うように乗れません。
そんな日はいつもより30分くらい遅く配達が終わりました。
時には配達中に登校中の同級生にも会いました。
勿論、学校もかなりの頻度で遅刻していました。
学校の先生には「寝坊です。」と言い訳をしていました。
寒くて暗い真冬の朝5時くらいに、
配達先の家の灯りがついていたり、味噌汁の匂いがしたりすると、
少し身体が温まったような気になりました。
よく吠える犬がいる家、朝から怒鳴り声が聴こえる家、お寺やお墓のある道、
苦手な場所は足早に投函していました。
今日も色んな家の色んな人の朝が始まっているのを感じながら
中間地点の神社で缶コーヒーを飲むのが、とても清々しかったです。
初めてもらった給料袋の9000円の使い途は
ブルーハーツのCD3枚でした。
働いて買ったCDなので、歌詞カードがボロボロになるまで聴きました。
僕にとっては忘れられない3枚です。



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